水野廬朝 (みずのろちょう)
水野廬朝(1748-1836)は、江戸時代の幕臣・浮世絵師。幕臣として使番や大坂目付などの役職を務める傍ら、画や俳諧も能くした。画は浮世絵師の北尾重政に学んだといわれ、肉筆美人画を得意とした。また、俳諧の師である谷素外の「誹諧世吉之物競」などに挿絵も描いている。名は元敏、元休。通称は小十朗。別号に長丘斎、水廬朝路眺、清線館など。「桜下美人図(東京国立博物館蔵)」「美人文読み図(ニューオータニ美術館蔵)」「向島桜下二美人図(浮世絵太田記念美術館蔵)」等の作品がある。