遂翁元盧
観音図

Suio Genro
Kannon

掛軸 紙本 95cm×28,6cm(総丈166cm×38,5cm) 箱入

作品の状態について

画面左上にオレがあります。
修復対応させて頂きます。
表装は、画面に合った落ち着いた裂が使われています。
表装左下に虫穴がありますが、修復致します。

慈眼視衆生
福聚海無量
　　浮島翁
(読み)
慈眼もて衆生を視(み)、福の聚(あつ)まれる海は無量なり。 浮島翁。
(意味)
観世音菩薩が慈悲の眼で一切衆生を愛護し、その福徳が海のように広大かつ無量に集まっている。

◯浮島翁　遂翁元盧は「浮島翁」とも称した。

　遂翁元盧の師である白隠慧鶴は、僧として教えを広め、衆生を救済する活動の中で、数多の書画を残しました。また遂翁元盧も師の活動に倣うように書画を残しています。本作は、観音菩薩が静かに断崖に坐した姿を描いた「岩上観音図」です。構図や観音菩薩の顔つきなどから、白隠からの影響を見てとることができます。
　賛には、『観音経』にみえる観音菩薩の特性を讃嘆した有名な言葉が書かれ、観音菩薩の衆生救済の力が無限であることを言っています。(Ｙ)

作家について

遂翁元盧(1717-1790)は、下野に生まれた江戸後期の臨済宗の僧。
初号は慧牧、遂翁は字。延享3年（1746年）に駿河松蔭寺で白隠慧鶴に入門して教えを受けた。東嶺円慈、霊源慧桃、大休慧昉と共に白隠門下四天王の...

販売と買取（鑑定・査定）について

当店では遂翁元盧などの書画・掛け軸を販売および買取（鑑定・査定）しています。詳しくは下記の各バナーをクリックしてください。