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東嶺円慈
杖図
Torei Enji
cane
掛軸 紙本 127cm×25,5cm(総丈196cm×38,5cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
拄杖子化作龍呑却乾坤了也
山河大地甚處得来 東嶺書(花押)
(読み)
拄杖子化して龍と作(な)り、乾坤を呑却(どんきゃく)し了(おわ)れり。
山河大地 甚処(いずこ)よりか得来たる。 東嶺書す。
○呑却 のみこむこと。丸のみにすること。 ○乾坤 天と地。
(大意)
この拄杖は竜と化して天地を呑み込んでしまった。お前たちは山河大地をどこから手に入れるのだ?
(印章)
・「圓慈」白文方印
・「東嶺」朱文方印
・「淲池逆水」朱文楕円印
「白隠あっての東嶺か、東嶺あっての白隠か」といわれるほどの高弟で、その宗風を微細と称されながらも大胆な書画を残した東嶺が、拄杖を描いた一幅です。左右には『碧巌録』第六十則 雲門拄杖子の本則が書かれています。
拄杖は禅画の画題として多く描かれるもので、禅僧が各地を行脚する時に持ち歩く長い杖のことです。ここでは、本来の面目(=脳)を指し、一本の杖で脳と万物一体の境地を象徴的に表しています。また、『碧巌録』第六十則 雲門拄杖子の解釈は、「この拄杖(本来の面目=脳)が天地を呑み、天地自然と一体になった時、万物一体の境地に至る」ということです。(Y)
○『碧巌録』 『仏果圜悟禅師碧巌録』の略。圜悟克勤(1063-1135)が「雪竇頌古」に対し、垂示(序説的垂訓)・著語(部分的短評)・評唱(全体的詳評)を加えたもの。雪竇が唐代の『景徳伝灯録』『趙州録』『雲門広録』等から、学人の弁道修禅の参考として重要と思われる公案100則を選び、韻文の頌古を付したもの。臨済宗において最高指南書とされ今日に至る。 ○雲門 雲門文偃(864-949)。唐代の禅僧。雪峰義存の法嗣で雲門宗の祖。
作家について
東嶺円慈(1711〜1792)は、滋賀県近江出身の臨済宗の禅僧。
9歳の時に得度し、古月禅材に学んだのち故郷に帰って草庵を営み打座静修に勤めた。
寛保3年に駿河に下り、白隠の会下に参じ苦修練行を重ねた。
白...
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