仙厓
三行書
Sengai
calligraphy
掛軸 絹本 86cm×28,3cm(総丈172cm×41cm) 箱入
作品の状態について
画面は少しヤケています。
表装は良い状態です。
佛會人天稱八萬孔門子
弟亦三千懶僧幸
自叢林棄長伴白雲石上眠
厓□(草冠に廾)
(読み)
仏会人天は八万と称す、孔門の子弟も亦た三千。
懶僧は幸ひに 叢林自(よ)り棄つ、長(つね)に白雲を伴ひて 石上に眠る。
○仏会 仏陀説法の会座(法会など、仏法を聞くための場)。 ○人天 人間界と天上界。 ○懶僧 なまけた僧。「懶」は不精なさま、面倒くさがってなまけがちなさま、という意。 ○叢林 ①木のむらがっている林。②僧が集まり修行する場所。のちに、特に禅宗の寺院。
(大意)
釈尊の説法の会座には八万という多くの衆が集まり、孔子の弟子は三千人いたという。しかし、私(仙厓)のような懶けものは修行する場所(寺院)をすて去って、いつも白雲といっしょに岩の上で眠り、のんびりと時を過ごしているばかりである。
『仙厓和尚遺稿』や『仙厓語録』に「偶成」と題して収められている七言絶句が揮毫されています。主観的観点から自身の生活を詠んでいますが、現実とは全く違っています。実際のところは、「博多の仙厓さん」と慕われ、多くの僧侶を育て、また、社会のあらゆる階層からやって来る者に詩歌や書、画を揮毫して与え、庶民の教導に忙しい日々を送っていたのです。この詩には、自らの悟りの境地は先師たちには比べようもないという謙虚な気持ちが表れています。
本作は実に軽妙洒脱で、躍動感のある筆運びで書かれています。また、中廻しには江戸時代の暦が使われており、とても面白い一幅となっています。この暦は、当時、漢字が読めない人のために仮名文字を主体とし、民衆に頒布されたものです。(Y)
作家について
仙厓義梵(1750~1837)は、美濃に生まれる。博多の聖福寺の住職を長年つとめ、軽妙洒脱な禅画を描いた。あまりにも人気で揮毫の依頼が殺到するのに困り、「断筆宣言」をしたこともあったほどだった。「うらめし...
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