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白隠慧鶴
二祖
Hakuin Ekaku
monk
掛軸 紙本 32cm×57cm(総丈117cm×68cm)箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
メクリの状態で保存されていた為、状態が非常に良いです。
表装の裂は当店が合わせました。
同じ画題の作品は数点確認されていますが、市場に出ることは珍しい画題です。
二祖昔寒夜立雪庭遲明積雪埋腰
初祖見呵云諸佛無上妙道曠劫難行
難忍能忍難行能行汝等憍心慢
心争敢得知二祖即断左臂見今
時認無事安閑為向上之禅認無
念無心為宗要底鈍瞎癡漢将喜
歟将悲歟嗟
(読み)
二祖、昔、寒夜に雪庭に立つ。遅明、積雪、腰を埋む。初祖見て呵して云く、「諸仏無上の妙道は曠劫に行じ難し。忍び難きを能く忍び、行じ難きを能く行ず。汝等憍心慢心にして、争(いか)でか敢えて知ることを得ん。」二祖、即ち左臂を断つ。
今時、無事安閑を認めて向上の禅と為し、無念無心を認めて宗要と為す底の鈍瞎痴漢を見る。将(は)た喜ばんか、将(は)た悲しまんか。嗟。
(口語訳)
昔、二祖慧可はある寒い夜、ずっと雪の中に立っていた。夜明けの頃には、雪が腰の高さまで降り積もっている。初祖達磨はその有様を見て、「諸仏無上の妙道は、限りなく精進し、忍び難きを忍び、行い難きを行われねばならぬ。おまえさんが軽心慢心によって真の道を願うなら、どうして進んでその道を理解できようか。(いや、できない)」と叱責した。この言葉を聞いた慧可はすぐに左臂を断ち切った。
私(達磨)は今時、無事安閑を考えて向上の禅とし、また、無念無心を考えて宗要とする、鈍瞎痴漢(鈍くて道理に暗い愚かな男)に出会った。これは嬉しいことだろうか、悲しいことだろうか。あぁ。
慧可は、嵩山の少林寺にいた達磨大師に弟子入りを志願しましたが、達磨大師はひたすら座禅をするばかりで許可を得られませんでした。本作は、その許可を得るため、雪の中で何日間も立ち続ける慧可が描かれています。雪の積もった木や笠を見ると、厳しい寒さであったことが容易に想像できます。
その後、慧可はある大雪の夜に自分の左腕の臂を切り落とし、その求道心の堅固さを示しました。それによって入門を許され、教えを授かりました。「慧可断臂」という四字熟語は、この故事に由来しています。
「諸佛無上妙道、曠劫難行。難忍能忍、難行能行。汝等憍心慢心、争敢得知。」は、達磨の二祖に対する垂訓(教訓を説き示すこと)です。多少異同はあるが、史伝や『伝灯録』巻三の達磨章に見られます。(Y)
作家について
白隠慧鶴(1685~1768)は、日本臨済禅中興の祖と称される重要な禅僧。
駿河に生まれた。15歳で出家、臨済宗の禅僧となる。各地を巡歴して修行を積み、33歳で郷里の松陰寺に帰り、住職なる。本格的に書画を手が...
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