木庵性瑫
布袋自画賛
Mokuan Shoto
Hotei
掛軸 紙本 109cm×29,5cm(総丈184cm×41cm) 二重箱入 黄檗大雄極附
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
大変豪華な表装に仕立てられています。
陶然無罣碍一袋
足生涯咲殺閻浮
衆勞々満面埃
己亥孟冬
黄檗木庵戯墨
(読み)
陶然として罣碍無し、一袋 生涯足る。
咲殺す閻浮の衆、労々たる満面の埃。
己亥孟冬、黄檗木庵戯墨。
○罣碍 本来「碍」は「礙」の異体字であった。ひっかかることや妨げのない自由自在の境地。 ○咲殺 「咲」は「笑」に通じる。大いに笑う、という意。「殺」は程度の甚だしさを指す補語。 ○閻浮(えんぶ) 須弥山の南方海上にあるとされる島で、閻浮という木が生えている。仏教では、人間の住む世界をいう。
(大意)
酒に酔ってうっとりとして何にも妨げがなく自由自在である。この一袋があれば、一生困らずに暮らしていける。人間界に住む多くの者たちを見ていると、大いに笑ってしまう。なぜなら、疲れ弱って顔いっぱいに埃をつけているのだ。
布袋(生年未詳-916)は、中国の後梁時代に実在していた禅僧です。容貌は福々しく、肥えた腹を露出し、常に日常生活の用具を入れた大きな布ぶくろを担い、喜捨を求め歩いたそうです。空模様や吉凶の予知能力があったと伝えられています。弥勒菩薩の化身として尊ばれ、日本では七福神の一つとされ、笑門来福・夫婦円満・子宝の神として信仰されています。
本作は、万治2年(1659)の初冬、木庵49歳の時に揮毫され、「布袋」という名の由来となった布ぶくろに寄り掛かり、にたりと笑う布袋の姿が描かれています。その不適な笑みの中の眼差しは、鑑賞者の心を見透かすかのようです。また、木庵は「黄檗の三筆」の一人に数えられる能書で、大字を得意としていました。賛は細字ながら強靱な筆力で書かれ、洒脱な趣を漂わせています。(Y)
作家について
木庵性瑫(1611〜1684)は、中国に生まれた黄檗宗の僧。
黄檗宗・隠元隆琦について来日して京都黄檗宗万福寺2世となる。
師の隠元隆琦、即非如一ととに黄檗三筆と称され、日本人に多くの影響を与えた。
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