富岡鉄斎
茅濛駕龍図
Tomioka Tessai
Figure design
掛軸 紙本 137cm×53,5cm(総丈207cm×69cm)人見少華箱書 二重箱入 表装春芳堂製
作品の状態について
画面に少しシミが出ていますが、鑑賞に影響するシミではないと考えております。
表装は春芳堂製で大変贅沢な裂が使われています。
賛・画共に出来が良く、鉄斎らしい一幅です。
明治17年(1884年)に描かれた作品です。
茅濛字初成咸陽
南關人也即東卿司
命君盈之髙祖入華
山修道後乘雲
駕龍白日昇天
先是其歌曰神
仙得者茅初成駕
竜上昇入太清
時下玄洲戯赤城
継世面(而)往在我盈
帝若學之臘嘉
平秦始皇聞
之因改臘曰嘉平
甲申六月雨窗
獨志僊客十二
員 鐵崖
(読み)
茅濛の字は初成、咸陽南関の人なり。即ち東卿司 君に命じて盈(み)たせしむ、之れ高祖なり。華山に入りて修道する。後に雲に乗り竜に駕し、白日昇天す。是より先、其の歌曰はく、「神仙得る者は茅初成、竜に駕して上昇し太清に入り、時に玄洲に下りて赤城に戯(たはむ)る、世を継ぎて往き我が盈に在りて、帝若し之に学べば臘を嘉平とせよ。」と。秦始皇 之を聞く。因って改めて臘を嘉平と曰ふ。
甲申六月雨窓、独り仙客十二員を志す。鉄崖
賛には『雲笈七籖』洞仙傳 茅濛を引用し、ほぼ同文で書かれています。「継世面(而)…」の「面」は原作通りで、四庫全書で「而」に改められました。落款の「甲申六月雨窓」から、1884年、鉄斎49歳の作だと分かります。しとしとと雨が降るなか、紫陽花も美しく咲き始める梅雨時に描いたのだろうかと想像がふくらみます。
鉄斎は「わしの画を見るのなら先ず賛を読んでくれ」と常々語っていたと言います。中国の古典や詩文から引用することが圧倒的に多いため、その賛文には難解さがありますが、鉄斎自身がそれをどのように捉えて表現しようとしたのか、画と賛文を見て考えることも楽しみのひとつになると思います。(Y)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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