遂翁元盧
寒山拾得図
Suio Genro
Kanzan and Jittoku
掛軸 紙本 130cm×52,2cm(総丈218cm×55,6cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
表装締め直しを致しました。
瞋是心中火能焚功徳林
欲行菩薩道忍辱護直心
〈読み〉
瞋(しん)は是れ心中の火、
能く功徳林を焚く。
菩薩道を来らんと欲せば、
忍辱(にんにく)もて直心を護せよ。
〈大意〉
怒りは心の中の猛火、すべての徳を焼きつくしてしまう。悟りの道に入らん者は、必ず忍んで直心(己の真実の心)を護れよ!
〈語句〉
◯ 瞋=三毒(三つの煩悩)の貪・瞋・癡の一つ。
◯ 菩薩道=上求菩薩・下化衆生の道。
◯ 忍辱=六婆羅蜜の一つ。瞋恚(しんい:怒り)を起こさぬをいう。
◯ 直心=真美正直の心。功徳林。多くの功徳。『維摩経』に、維摩が道場とは何の所ぞの問われたるに答えて「直心是れ道場、虚仮無きが故に」と。
〈解説〉
寒山は巻物を手にし、拾得は箒を持つ姿で描かれることが多い。本図は、寒山と拾得の背丈の倍はあろう箒から、「瞋是心中火・・・」の文句を書いた紙(または巻物か)を垂れ幕のように垂らす姿が描かれています。師である白隠の絵の中に軸そのものが描き込まれる「軸中軸」と同じ構造で、そこに書かれた文句に注目して読んでほしいという意図が隠されているのであろう。書かれた文句は、『寒山詩』に収録される詩と多少の異同があります(焚→焼、来→行)。(Y)
作家について
遂翁元盧(1717-1790)は、下野に生まれた江戸後期の臨済宗の僧。
初号は慧牧、遂翁は字。延享3年(1746年)に駿河松蔭寺で白隠慧鶴に入門して教えを受けた。東嶺円慈、霊源慧桃、大休慧昉と共に白隠門下四天王の...
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