遂翁元盧
大燈国師像
Suio Genro
DAITO
掛軸 賛者不詳 紙本 91,3cm×28,4cm(総丈172cm×39,5cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
白隠が描く大燈国師像は数点知られていますが、遂翁が描く作品は大変珍しいです。
煦日影中雪霽
春梅腮柳面
鬪芳新詩縁
風興無限意獨
許苦吟野外
人
謹写 大燈國師頌一章
以充贊辞
〈読み〉
煦日影中 雪の霽(は)るる春、梅腮柳面 芳を闘(たたかわ)して新なり。
詩縁風興 限り無き意、独り許す 苦吟野外の人。
謹んで大燈国師の頌一章を写す。
以充賛辞。
〈大意〉
麗らかな春の日差しに、小雪もしばらく晴れ上がり、梅のつぼみと柳の綿とが芳しさを競うように新鮮である。詩心を誘う風物は限りなく多いが、苦吟に悩む野外の人のあることを忘れたまうな。
〈解説〉
賛には、大燈国師の頌が記されています。この頌について、『國釋大燈國師語録』では次のように注釈を付しています。「道人潜修功積り、密参力充つるときは八識頼耶 の暗谷を蹈飜して、大円鏡光の恵日乍ち展出して、有為佳相の積雪乍ち解く。これより四句の願輪に鞭ち益々進んで退かざるときは、真如平等の堅氷を撃砕し、法性一枚の層氷を消融し、 真如不二の聖境に遊戯し、明暗双々底の宝処に逍遙して、百華叢裡に遊ぶが如し、仏祖も手を挟むことを得ず。然、寂二老の如き、総に是れ者般の人、其の唱拍鼓舞、恰かも春花の春暖を得て紅紫を闘はしむるに似たるを云ふ。」つまり、仰山恵寂と三聖恵然の両大老の機用を、仏祖も手を挟むことができない真如不二の聖境、明暗双々底の宝処とし、春になって暖を得た花がその色香を競い合う姿にたとえています。(Y)
作家について
遂翁元盧(1717-1790)は、下野に生まれた江戸後期の臨済宗の僧。
初号は慧牧、遂翁は字。延享3年(1746年)に駿河松蔭寺で白隠慧鶴に入門して教えを受けた。東嶺円慈、霊源慧桃、大休慧昉と共に白隠門下四天王の...
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