亀田鵬斎
三行書
Kameda Bosai
Calligraphy
掛軸 絹本 100,5cm×43cm(総丈171cm×53,5cm) 箱入
作品の状態について
画面に少しオレがありますが、ウブな状態なので現状で鑑賞して頂く事をオススメ致します。
表装は良い状態です。
蕭屑聲中昨夜雪銀桉遥接
蓬莱山朝来家々紅旭重心疑
藍田玉吐烟 鵬斎老人書
時年七十二
〈読み〉
蕭屑の声中 昨夜の雪、銀案 遙かに接する 蓬莱山。
朝来 家々に紅旭の重あり、心に疑ふ 藍田の玉の煙を吐くを。
〈語釈〉
◯蕭屑(しょうせつ)=もの寂しいさま。
◯銀案(桉)=案は寝台、ベッドの意。
◯蓬莱山=神仙が住むという伝説上の山。
◯朝来(ちょうらい)=朝早くから。
◯紅旭(こうきょう)=赤く輝く太陽。
◯藍田玉吐烟=藍田は藍田県ある山の名。陝西省長安の東南。藍田からは宝玉が出ることで知られている。この「藍田玉吐烟」は、李商隠「錦瑟詩」に「滄海の月明らかにして珠に涙有り、藍田の日煖(あたた)かにして玉は烟を生ず」を踏まえているとみられる。『大漢和』によれば、この李商隠の解釈について「藍田の地中に埋もれた玉が、暖かい日に照らされて烟を立上らせてゐる。おだやかにめでたいさまをいふ」とある。
〈大意〉
昨夜は雪がしんしんと降り、蓬莱山はわが寝床から遥か遠くにある。朝早くから家ごとに赤く輝く太陽が照らされている。藍田の地中に埋まっていた玉が、暖かい日に照らされて煙を立ち上がらせているようで、めでたいことではないかと疑い思った。
〈解説〉
蓬莱山は中国の伝説にあらわれ、東海のはるか東方にあって、仙人が住む不老不死の霊山です。その蓬莱山を詠んだ本作品はおめでたい掛軸です。款記から、鵬斎晩年72歳の作と分かります。草書を用いて、空中を飛び回るような独特な書風で書かれています。(Y)
作家について
亀田鵬斎(1752〜1826)は、江戸後期を代表する儒学者。
14歳の時に井上金峨に入門し、私塾を開いた。
寛政異学の禁で異学の烙印を押され、多くの門人を失った。江戸の五鬼の一人に数えられている。
交友関係...
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