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富岡鉄斎
大津絵 奴図
Tomioka Tessai
Otsu-e
掛軸 紙本 121cm×30,5cm(総丈194cm×43,5cm) 箱入 富岡鉄斎鑑定委員会鑑定書附
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
ふりたてしまめし心の
一すちにこゆるかいもに
あふ坂の関 蓮月
〈読み〉
ふりたてしまめし心の一すぢに こゆるかいもにあふ坂の関 蓮月
〈語註〉
◯ふりたてし=「振り立つ」・・・勢いよく振る。
◯まめし心=篤実(情が深く誠実)なる心。
◯いも(妹)=男性から女性を親しんで呼ぶ語。主に妻や恋人をさす。
〈解説〉
幕末から明治初めの歌人・陶芸家として知られる尼僧大田垣蓮月(1791~1875)が歌賛を添えた合作です。鉄斎は21歳の頃から蓮月の学僕として北白川の心性寺で寝食を共にし、その薫陶を受けました。
本図は、大津絵の槍持奴を忠実に描いたものです。槍持奴は大名行列の先頭で毛槍を振り歩く男のことをいいます。下賤な槍持奴の身分でありながら、大名の権威を笠に着て、威張って先頭を歩く者の姿を風刺的に捉えたものと思われます。一方、奴の威勢の良さは庶民の憧れでもあったようで人気があり、江戸後期に〈大津絵十種〉の一つに定められ、道中安全の護符(お守り)とされました。
蓮月の歌は、歌集『海人の刈藻』雑部に「(大津画)おなじく奴のかたに」の詞書で収録されています。落款の書きぶりから、蓮月70歳代前半の筆と思われます。(Y)
◯大津絵・・・江戸時代の初めのから、近江国(滋賀県)大津の追分・三井寺の辺りで旅人の土産物として売り出された民衆絵画。仏画からはじまり、のちには「鬼の念仏」「藤娘」「瓢簞鯰」などの画題が多く描かれた。浅井忠(1856−1907)や富岡鉄斎は大津絵愛好者の先駆けとして知られる。
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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