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松花堂昭乗
布袋図
Shokado Shojyo
Hotei
掛軸 大徳寺天室宗竺賛 紙本 98,3cm×28,4cm(総丈178cm×30,5cm) 二重箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
表装裂は大変品の良い時代裂が使われており、大切にされてきた事がわかります。
布袋頭边開眼瞌睡
團扇▢(足に孛)跳清風匝地
紫隼乱道人一如拜
〈読み〉
布袋頭辺 眼を開いて瞌睡(かっすい)す、団扇▢(足に孛)跳(ぼっちょう) 清風地を匝(めぐ)る。
紫隼乱道人一如拝す。
〈私訳〉
(布袋が)大きな袋を枕にして眼を開けたまま居眠りをする中、辺りを吹きめぐる爽やかな風で団扇がぴょんぴょん跳ねるように動いている。
〈語註〉
【瞌睡】疲れて居眠りする。 【▢(足に孛)跳】蛙や蝦がぴょんぴょんはねること。
〈解説〉
団扇と布囊と杖を地面に置き、布囊に寄りかかる布袋が愛嬌あふれる姿で描かれています。大らかで屈託なく、子供のように笑っているように見えますが、大徳寺190世の住持となった天室宗竺(1605-1667)の賛では、布袋は眼を開けたまま居眠りをしているのだといい、ある種の諧謔味を備えています。
賛の「開眼瞌睡」と「清風匝地」は『碧巌録』に見られる禅語です。「開眼瞌睡」は、眼を開けたまま居眠りをすること。「清風匝地」は、爽やかな風が地を吹きめぐっていること。悟りを得ることで迷妄や執着から解放され、自由になった心の清々しさを形容した言葉。また、真理が天地に満ち満ちているさまの形容です。(Y)
【布袋】
唐末五代の頃の禅僧で、名を契此といい、長汀子とも呼ばれました。福々しい面相で、巨腹をもつ小身な姿が伝えられています。世人は弥勒菩薩の化身と尊び、日本では中世から多くの布袋図が描かれ、のちに七福神の一神として民間に広まりました。
作家について
松花堂昭乗(1584〜1639)は、男山岩清水八幡宮瀧本坊の社僧で、書画に優れた。
17歳で出家後、瀧本坊実乗から真言密教を学んで阿闍梨法印の位に就き、実乗没後の寛永4年に瀧本坊住持となった。
晩年、瀧本坊を...
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