渡辺小華 (わたなべしょうか)
渡辺小華(1835-1887)は、江戸に生まれた幕末-明治時代の日本画家。名は諧、字は韶卿、通称を舜治。雅号ははじめ小崋で後に小華。花鳥画を能くした。渡辺崋山の次男で、三河国田原藩の家老を務めた。はじめ崋山の門人であった椿椿山に画を学び、のちに福田半香にも教えを受けた。また、歴史を大橋訥庵、詩文を関根痴堂に学んだ。明治初期には、「果疏図」「鶤鶏図」をウィーン万国博覧会に出品、「烟草綿花ノ図」で第一回内国勧業博覧会の花紋賞、「蓮郡虫」「鵞」で第一回内国絵画共進会の銅賞を受けるなど画家として活躍。川辺御楯らと共に東洋絵画会の設立にも加わった。また、山下青厓や、大橋翠石など多くの門人を育成した。