土方稲嶺 (ひじかたとうれい)
土方稲嶺(1471-1807)は、因幡国(鳥取県)に生まれた江戸時代中期~後期の画家。
南蘋派の宋紫石に江戸で師事。その後、京で活躍した。円山応挙、谷文晁の門人であったという説もある。また、晩年は故郷に戻り、鳥取藩の御用絵師を務めた。山水花鳥を得意とし、妙心寺や興国寺の障壁画などを描いた。
名は広邦、広輔。字は子直。別号に臥虎軒、虎睡軒。弟子に黒田稲皐がいる。
2018年には鳥取県立博物館で「鳥取画壇の祖 土方稲嶺 ―明月来タリテ相照ラス―」展が開催された。