黄檗大鵬 (おうばくたいぼう)
黄檗大鵬(1690~1774)は、中国福建省に生まれた黄檗宗の禅僧。
大鵬正鯤(たいほうしょうこん)と呼ばれることもある。俗性は王、法諱は初め道徽、のち正鯤。道号は其儼、号は笑翁。享保7年、長崎に来日。長崎福済寺で全厳広昌の法を嗣いで、第7代住持となった。延宝2年には宇治黄檗山万福寺の第15世に就任。その後、自らが創建した保寿庵(のちの護国山開元寺)に一時退隠したが、宝暦8年に再び万福寺の第18世となった。法嗣に弥峰円基などがいる。墨竹もよく描き「大鵬の竹」と称された。「懸崖叢竹図」「墨竹図」等の作品がある。