岡田茂吉 (おかだ もきち)
岡田茂吉(1882ー1955)は、東京に生まれた宗教家。世界救世教の教祖。
はじめ大本教に入信、布教に努めるが昭和9年に脱退。浄霊による治療を中核とした布教活動を始め、「大日本観音会」を立教する。のち世界救世教に改めた。
「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」という信念のもと、海外流出の危機にあった東洋美術の優品の蒐集につとめ、昭和27年に箱根美術館を開館。これがもととなって、昭和57年に静岡県熱海市にMOA美術館を開館。尾形光琳筆「紅白梅図屏風」(国宝)や野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」(国宝)などの多くの名品を入手した。