西川寧 (にしかわやすし)
西川寧(1902-1989)は、東京に生まれた書家。字は安叔。号は靖闇。父である西川春洞から書の指導を受けた。また、慶應義塾大学の中国文学科を卒業している。泰東書道院、謙慎書道会の結成に携わったほか、1938年から2年間は中国・北京に留学し、中国文学や金石学などを学んだ。日展の審査員や常務理事も務め、1955年には「隷書七言聯」で日本芸術院賞を受賞している。母校の慶應義塾大学をはじめ、東京教育大学、國學院大學、東京大学などで後進を育成。文化功労者、文化勲章受章。「六朝の書道」「書というもの」「書の変相」等の著作もある。