中川一政 （なかがわかずまさ）

中川一政(1893-1991)は、東京に生まれた洋画家。油絵を独学して、巽画会展に出品した「酒倉」が入選。その活躍が岸田劉生に注目され、劉生らとともに草土社結成に参加。1921年には「静物」で二科賞を受賞している。その後、小杉放庵とともに春陽会の創設にも携わった。1975年に、文化勲章、文化功労者表彰を受けている洋画だけでなく水墨画も多く描いた。また、版画や陶芸、和歌、随筆、書などの作品も残している。石川県白山市に松任中川一政記念美術館、カナわが県の真鶴町に中川一政美術館がある。