石川寅治 (いしかわとらじ)
石川寅治(1875-1964)は、高知県に生まれた洋画家。小山正太郎の私画塾である不同舎で洋画を学び、吉田博や満谷国四郎らと太平洋画会の結成に携わる。文展や帝展、新文展を中心に活躍し、帝展・新文展・日展の審査員も務めた。また、ヨーロッパやアメリカへの留学も経験しており、パリ万博やサンフランシスコ博覧会などにも作品を出品している。はじめは婦人像・美人画を描き、後に風景画を多く描いた。昭和28年には日本芸術院賞恩賜賞を受賞している。代表作には「港の午後」「野鴨」「静物」等の作品がある。