巨勢小石 (こせしょうせき)
巨勢小石(1843-1919)は、京都に生まれた日本画家。
本名は八田金起。巨勢金岡を祖とする絵仏師の家系・一門である巨勢派の第34世。
父である巨勢金親に学んだのち、岸派の岸連山、南画家の中西耕石に日本画の教えを受け、花鳥画や仏画を得意とした。
その後、清に渡航し上海にて文人墨客と交わった。
内国絵画共進会や内国勧業博などで入賞している。
指導力に長け、京都府画学校や華族会館分局画学校などで絵画を教えた。
また、東京美術学校で大和絵の教授を務めた。のちに富岡鉄斎、田能村直入らとともに日本南画協会創立にも携わった。
「秋野鹿図」等の作品がある。