頼山陽
三行書
Rai Sanyo
Calligraphy
掛軸 紙本 127,5cm×47cm(総丈211cm×64,5cm) 二重箱入
作品の状態について
画面に少しオレがありますが、鑑賞に影響するオレではないと考えています。
表装は良い状態です。
蓮峰係雪痩寒姿墨水含風結
凍澌獨有慈雲随意暖雲中
才語已春熈 詠江都十二月之一 山陽外史
〈訓読〉
蓮峰雪を係(か)けて 寒姿を痩(や)す、墨水風を含んで 結凍し澌(つ)く。
独り慈雲有り 意に随(したご)うて暖(あたた)む、雲中才(わず)かに語(つ)ぐのみ 已(すで)に春熙なるを。
江都十二月の一を詠む。山陽外史。
〈私訳〉
分厚く雪化粧していた蓮の花のような峰からは寒々しさが消え、隅田川は風をはらんで水面が凍り尽きている。(しかし)江戸の町はひそかに慈雲を備え、思うままに過ごしやすい暖かさとなった。雲の様子を見ると、やがて春が広く行き渡ることをたった今伝え知らせたばかりであることが分かる。
◯蓮峰 頂が蓮花の形をしている峰。ここでは富士山を指していると思われる。 ◯墨水 隅田川の異称。 ◯結凍 水や水分を含んだものが寒気のために凝結すること。 ◯慈雲 仏のめぐみがあまねく世をおおう喩え。 ◯江都 江戸の別称。
〈解説〉
書風と落款の書きぶりから、壮年期の作品と考えられます。月ごとに江戸を詠んだ漢詩12首のうちの1首を揮毫した作品です。遠景に雪化粧した富士山、近景に水面が凍り尽きる隅田川を詠み、春の到来を感じさせる内容であることから、2月または3月の詩です。山陽は寛政9年(1797)、18歳の時に叔父頼杏坪(1756−1834)の江戸藩邸上番に伴われて1年ほど江戸に出ており、この頃に見た情景を目に浮かべながら後に詠んだものであろう。(Y)
作家について
頼山陽(1780~1832)は、頼春水の長男。広島藩の藩儒となった父から、厳しく育てられた山陽は若い頃から奇行に走り、やがて脱藩、京へ出て塾を開いた。山陽の周辺には木米、田能村竹田、岡田半江、浦上春琴など...
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