与謝蕪村
短冊
Yosa Buson
HAIKU
掛軸 紙本 短冊38cm×5,5cm 台紙81,5cm×21cm(総丈155cm×23,5cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
(読み)
もろこしの詩客は
一刻の春をゝしみ
日のもとのうた人は
むらさきのあけぼのをあはれむ
春の夜や宵曙の其中に 蕪村
(口語訳)
中国の詩人(蘇東坡)は春宵一刻を称え、わが国の歌人(清少納言)は春の曙を賞した。
春の夜よ、宵と曙との間にはさまれているが、捨てがたいものだ。蕪村。
◯もろこしの…春をゝしみ 蘇東坡「春夜」の「春宵一刻値千金」(=春の宵の一刻(約15分)は、千金の値があるほど素晴らしい)を指す。
◯日のもとの…あけぼのをあはれむ 清少納言『枕草子』初段「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」(=春はあけぼのが良い。徐々に白くなり、山のすぐ上の空が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている)を指す。
藍と紫の打曇短冊に、几董編『あけ烏』(安永2年〈1773〉秋刊、蕪村58歳)に収められる春の発句と前書を揮毫しています。「春の宵と曙は、中国の詩人や日本の歌人によって定評があるが、その真ん中にある夜はどちらにもない情趣をもっていて素晴らしい」と、新しい美を発見した句です。蕪村はよくこの句を書いており、『風交帖』や短冊(逸翁美術館蔵)が確認できます。短冊上部に書かれた前書の「一刻」を「千金」としたものがあり、「日のもと」を「我朝」とも書き、末句は「あはれむ」「うらめり」「賞せり」「賞す」の四種類あります。(Y)
作家について
与謝蕪村(1716~1783)は、大雅よりも7歳年上で、1716年に大阪で生まれた。
20歳頃江戸へ行き、俳諧師を志し、その後10年ほど関東や東北地方を遊歴して各地で俳諧活動を行いながら、1751年36歳で京都へ上がる。...
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