狩野探幽
達磨 朝陽 対月
Kano Tanyu
Daruma
掛軸 大徳寺沢庵賛 紙本 各97cm×28,5cm(総丈各178cm×32cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に大変良い状態です。
表装締め直しを致しました。
表装裂は大変豪華です。
探幽の画、沢庵の書ともに出来が良く、大変品の良い三幅対です。
本紙に出ている蔵シミも、格の高さを物語っています。
表装裂や箱粋から、お寺か大名家に伝来した作品だと推測できます。
【右】
尽情補處可知非大地山河
一衲衣昨夜金烏落西海東方
既白復朝輝 澤庵老拙
(読み)
尽情して補ふ処 非を知るべし。
大地山河の 一衲衣。
昨夜 金烏は西海に落つ。
東方は既に白(あか)るし 復た朝輝く。
○知非 己の悪いことを悟り知る。○金烏 太陽。太陽の中に住むという三本足のカラス(踆烏)の伝説による。
(大意)
心を尽くして破衣を繕っていると己の悪いことを悟り知ることができる。そんな大地山河の衣なのである。昨夜、太陽は西に沈んだと思っていたら、東の方にはすでに光があってまた朝がやって来た。
【中】
一葦漂然縦従之
西来未幾又南来
遍行三昧塵々刹
日域支那本月氏
澤庵叟
(読み)
一葦 漂然たり 縦(ほしいまま)に之に従ふ。
西来 未だ幾ばくならずして 又た南来。
遍行三昧 塵々刹。
日域支那の 本月氏。
○漂然 さすらうさま。○日域 日が出るところ。極東の地。○支那 中国の旧通称。昔、インド人が中国を呼んだ名称を中国の仏教徒が仏典を漢訳するときにそのまま音訳して用いたもの。○月氏 西域のトルコ系民族が建てた国。
(大意)
1枚の葦の葉のような小舟は、流れに任せて思うままに漂っている。西からやって来て、程なくしたらまた南からやって来る。心を一点集中させて、数限りない国々をめぐる。それは極東中国の月氏にまで及ぶ。
【左】
手巻殘僧待月光々々漸欲上
東方此間黙坐無消息一字未看
經意彰 澤庵老拙
(読み)
手巻の残僧 月光を待つ。
月光 漸(ようや)く東方に上らんと欲す。
此の間 黙坐するも 消息無し。
一字 未だ看ず 経意彰(あらは)る。
○経意 六経の意義。経書の旨意。
(大意)
手に巻物を持った残僧は月の光を必要としていて、月は次第に東の方から上ろうとしている。その間、黙坐して待っていても手元の明るさに変化はなく、巻物に記された文字は見えなったが、ようやく月の光で読めるようになって経意が明らかになった。 (Y)
作家について
狩野探幽(1602~1674)は、1617年に江戸に移り幕府の絵師となり、その4年後に江戸城鍛冶橋門外に屋敷を拝領し、鍛冶橋狩野家を興した。
次男・狩野尚信は木挽町に屋敷を拝領し、末弟・狩野安信は狩野宗家を継い...
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