東嶺円慈
片山春楠宛 尺牘
Torei Enji
Letter
掛軸 紙本 18,1cm×41cm(総丈98cm×42,6cm) 足利紫山箱書
作品の状態について
画面に少し巻きシワがあります。
表装は良い状態です。
宛名である片山春楠は静岡における白隠のパトロンといえる人物です。
新年之賀儀申
伸候御家内無事
候哉此方達宿ニ重
年いたし候 當
秋ハ事ニ依リ信州
上松ヘ参様ニ相成可申候
則禅経之結判ニ
㕝了院同道に候て
御出待入候
正月十五日 東嶺(花押)
片山春楠様
几下
〈読み〉
新年の賀儀申し伸べ候。御家内無事候哉。此方達、宿に重年いたし候。
当秋は事に依り、信州上松へ参る様に相成り申すべく候。則ち禅経の結判に事了院同道に候て、御出待ち入り候。
正月十五日 東嶺(花押)
片山春楠様
几下
〈主旨〉
新年の賀儀を申し述べます。ご家族皆様はご無事にお過ごしでしょうか。私達は宿で新年を迎えました。
今年の秋、事によって信州上松へ参ることに相成りました。禅経の結判を済まして院(=白隠和尚のことか)に同道し、お出ましをお待ちしております。
〈解説〉
白隠慧鶴の高足の一人である東嶺円慈が萩原町(今の岐阜県下呂市)の医師・片山春楠に宛てた手紙。新年の挨拶をするとともに、その年の秋に信州上松へ行く際にお目にかかりたい事を伝えています。
白隠が片山春楠のもとに逗留した時、彼に深い感化を与えました。また、これをきっかけに萩原での観音講が広まったと伝えられています。(Y)
作家について
東嶺円慈(1711〜1792)は、滋賀県近江出身の臨済宗の禅僧。
9歳の時に得度し、古月禅材に学んだのち故郷に帰って草庵を営み打座静修に勤めた。
寛保3年に駿河に下り、白隠の会下に参じ苦修練行を重ねた。
白...
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