富岡鉄斎
聯書双幅2セット
Tomioka Tessai
Calligraphy
掛軸 紙本 各147cm×20,5cm(総丈各205cm×28cm) 箱入り
作品の状態について
画面は良い状態です。
表装にアタリ、イタミがあります。
(読み)
1 《本文》
身無遺憾常安枕
室有餘間自煮茶
鐵齊散人
《読み》
身に遺憾無く常に枕を安んじ,室に余間有り自ら茶を煮る。
《語注》
遺憾→心残り
室→家、部屋
《大意》
わが身には心残りに思う事がないから常に安らかに枕につくことができる、部屋にいてひまがあれば自身でお茶を立てて頂く。
2 《本文》
茶鼎松濤翻雪浪
竹簾花雨湧山泉
鐵齊
《読み》
茶鼎の松濤雪浪を翻えし, 竹簾の花雨山泉を湧す。
《語注》
◯茶鼎→茶具
◯松濤→風が松林を揺らし波のような音に聞こえる。ここでは湯の煮え立つ音か。
◯翻→波の音や様子を形容する語。
◯雪浪→真っ白なお茶のこと。茶が湧きブクブクと泡立つ様子。
◯竹簾→竹の暖簾
◯花雨→花の季節に降る雨。花が散っていく様子を雨のように例えた言葉。
◯湧→噴き出す。
◯山泉→山に湧く泉。山水の風景を指す。
《大意》
茶の湯が茶具の中でたぎって波のように見えた。そして音は松風に聞こえた。竹の暖簾に花の雨が降り山の泉が湧く。
《解説》
対聯が二組セットになっています。
隷書で書かれた方は、安らかな心持ちを詠んだ詩を、落ち着いた運筆で書いています。
それに対して草書で書かれた方は、音や動きを表す言葉をふんだんに使い、一気呵成に書いています。
隷書対聯の下聯には「室有餘間自煮茶」とあり、草書対聯には茶を沸かす様子が詠まれているように、二つの対聯に物語があり、それぞれに異なる境地を楽しむ事ができる作品です。(G)
作家について
富岡鉄斎(1836〜1924)は、京都に生まれた日本画家。
「万巻の書を読み 万里の道を行く」の座右の銘を実践した鉄斎の作品は、壮大なスケールと存在感を放っている。
画は勿論、国学・儒学を修め、幕末には...
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