表装仕立て:事例紹介⑥
一文字:緑地雲龍柄銀襴裂
中廻し:茶地雲龍柄金襴裂
上下:茶地絓
もとの表装は中廻しに時代の金襴裂は使われていましたが、一文字、上下には近代の裂が使われていました。
掛りも悪く、まっすぐに掛からない状態です。
まっすぐに掛からない原因は、使われている裏打ちの紙の質と糊にあります。
近代の科学的な物が入った裏打ち紙、糊が使われている事で、仕立てた当時はまっすぐに掛かっても、時代が経つごとに掛からなくなってしまったのでしょう。
今回の修復で上質な裏打ち紙と古糊を使い、一文字、中廻し、上下に時代の裂を合わせました。
臨済宗・盤珪和尚に相応しい堂々とした掛軸に仕上がりました。
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