画題の意味:龍
描かれている内容が理解できれば絵画鑑賞はより一層楽しくなります。
今回は龍について解説します。
龍について
龍は中国発祥と思いきや、古代中国で生まれた存在とインド生まれの神が一緒になったものと伝わっています。
古代中国の龍は人間の力を遥かに超えた存在とされ、天地を司る守護神にも位置づけられています。
一方、インドでは蛇への恐怖から想像されたと考えられている神で、仏教とともに中国に伝わったとされます。
どちらも水や雨を支配する存在とされ、日本に伝わりました。寺社の手水所で龍の形をした水の注ぎ口があるのもその為でしょう。
参考作品:
狩野一信「雲龍図」
月僊「雲龍之図」
カテゴリ:画題の意味