画題の意味:犬
描かれている内容が理解できれば絵画鑑賞はより一層楽しくなります。
今回は犬について解説します。
昨今のかわいいの代名詞である「犬」には、江戸時代初期頃より、俵屋宗達、円山応挙などの手によって様々な意味が込められて描かれてきました。
犬について
犬はお産が軽く、子供も育ちやすいことから、子供の健康や厄除けを願う信仰を集め、子孫繁栄の意味があります。
犬には仏性があるのかと問う、禅の公案「趙州狗子」の意味を込めた作品も残されています。
また「竹」と「犬」を合わせて「笑」という字になる為、竹と犬を合わせた「一笑図」という中国由来の画題もよく描かれました。
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