画題の意味:兎
描かれている内容が理解できれば絵画鑑賞はより一層楽しくなります。
今回は兎について解説します。
兎について
日本では月の兎は餅をつくというイメージが一般的ですが、中国では仙薬をつくものとされ、不死を象徴するモチーフとされています。
月に兎が棲むという中国古来の伝説から「玉兎(ぎょくと)」という月の異称も生まれ、兎と月は縁の深い存在とされています。
月を連想させる主題として、「木賊に兎図」「波に兎図」などがあります。
また、兎は多産な事から安産や子孫繁栄など吉祥的な意味合いがあります。
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