10月の掛け軸:図柄の選び方と作品紹介
今回は、10月に飾る掛け軸の選び方として、おすすめの図柄一覧と作品をご紹介します。
10月におすすめの図柄
まずは10月に飾る掛け軸としておすすめの図柄をご紹介します。
次のような画題が描かれている掛軸を飾って頂くと10月らしい空間になります。
植物の図柄
まずは10月に飾れる植物の図柄をご紹介します。
・桃
8月から10月まで飾って頂けます。10月の季語になっています。
・石榴(ザクロ)
子孫繁栄をあらわす縁起の良い果物とされ、仏教では「吉祥果」という呼び方をしています。
・柿
別名「嘉来(かき)」とも言われ、縁起物として描かれています。
・葡萄
多産、子孫繁栄などの意味があります。
・菊
国花であり、不老長寿、邪気祓いの意味があります。
・栗
栗は勝ち栗と呼ばれる縁起の良い画題です。その黄色い色から財産を表し富の象徴としての意味があります。
・蜜柑
子孫繁栄をあらわす縁起の良い果物です。
・蔦
蔦は樹木に絡みつく事から、繁栄を意味します。
・林檎
・柚
・紅葉
・稲
生き物の図柄
次は10月に飾れる生き物の図柄です。
・鹿
古来より神の使いとして神聖な存在とされています。大変縁起の良い画題です。
・猪
子孫繁栄の象徴として描かれています。
・鶉(ウズラ)
宋元画の影響によって日本でも画題として描かれています。
・鶺鴒(セキレイ)
・頬白(ホオジロ)
・百舌鳥(モズ)
・渡り鳥
自然・風景の図柄
次は、10月に飾れる自然や風景に関する図柄です。
下記の画題、事柄が描かれた作品は10月に飾って頂けます。
・秋晴
・秋風
・椎茸
・砧
・秋時雨
・紅葉狩
作品の例
10月に飾っていただける掛け軸の具体例として、当店のホームページに掲載中の作品を何点かご紹介します。
武市半平太 紅葉幽禽図
土佐に生まれた幕末の尊攘派志士・武市半平太の作品。激動の時代に描かれた作品ですが、どこか穏やかな雰囲気のある作品です。
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/496
墨江武禅 竜田川・吉野山
近年、再評価されはじめている墨江武禅の作品。美人画・花鳥画・山水画と得意な画題は多く、その時代の作家達とは一味違う作品を残しています。
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/436
鈴木其一 陶淵明
江戸琳派・鈴木其一の作品。陶淵明に寄り添う童子の風呂敷の柄まで緻密に描いた出来の良い作品です。
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/404
円山応挙 籠菊図
安永2年(1773年)40歳の時に描かれた作品です。 品の良い床間映えする一幅です。 墨だけ描かれた菊ですが、秋の風情を充分感じる事ができます。
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/277
森祖仙 鹿図
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/280
増山雪斉 秋景花鳥図
晩年の1814年秋に描かれた作品です。 几帳面に描かれた、雪斉の優品です。
https://www.matsumoto-shoeido.jp/collections/161
当店のホームページでは、他にも多数の書画をご紹介しています。
上記の書画一覧とは別に、手頃な価格の作品を「調度品としての掛軸」としてご紹介しております。
10月以外の季節に合った掛軸については下記のページをご覧ください。
当店では、お部屋の種類や季節などに合わせた図柄選びのご相談などもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。