堂本元次 (どうもともとつぐ)
堂本元次(1923~2010)は、京都に生まれた日本画家。堂本印象の兄である堂本寒星の養子。旧姓は塩谷。風景画を得意とした。
京都市立絵画専門学校(現京都市立芸大)を卒業後、学徒動員で戦争に出征。昭和26年からは叔父である堂本印象の画塾・東丘社でも教えを受ける。
昭和22年の日展で「石庭」が初入選。以後も日展を中心に活躍し、昭和25年に「白壁の土蔵」が特選、昭和27年に「室内」が特選、昭和35年に「窯壁」が菊華賞、昭和57年に「土匂う里」で内閣総理大臣賞を受賞。昭和62年には「懸空寺」で芸術院賞も受賞している。
また、日展の審査員や会員、評議員、理事も務めた。京都市文化功労者。京都府文化賞特別功労賞、京都美術文化賞なども受賞している。