千住博 (せんじゅひろし)
千住博(1958~)は、東京に生まれた日本画家。父は工学博士の千住鎮雄、母は教育評論家・エッセイストの千住文子。
慶應義塾高等学校時代、永井一正や田中一光などのグラフィックデザインに衝撃を受けた影響で美術の道に進む。1982年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。東京藝術大学大学院に進み、修士課程修了作品は東京藝術大学買い上げ、博士課程修了作品は東京大学買い上げとなっている。
その後も1995年にヴェネツィア・ビエンナーレに出品した「滝」が名誉賞を受賞したのをはじめ、大徳寺聚光院別院の襖絵(2002年完成)、フィラデルフィアのフェアマウント公園にある日本建築「松風荘」の襖絵(2007年完成)、ベネッセアートサイト直島・家プロジェクトでの「空の庭」(2009年)、大徳寺聚光院本院の襖絵(2013年完成)、高野山金剛峯寺の襖絵(2018年完成)など精力的に活動を続けている。
また、2011年には軽井沢千住博美術館がオープン。京都造形芸術大学学長なども務めた。