朝見香城 （あさみこうじょう）

朝見香城（1890-1974）は、兵庫県に生まれた日本画家。本名は寅次郎。はじめ森月城に、のちに京都で西山翠嶂に教えを受ける。その後、名古屋に移住し、文展・帝展・日展を中心に活躍。初入選は大正4年の文展に出品した「陶器窯図」。帝展では第2回に出品した「雨に煙れる琴平」などが入選、昭和5年の第2回聖徳太子奉讃美術展でも「秋晨」が入選、昭和26年からは日展にも出品しており、「松林図」「洋犬図」といった作品が入選している。また、昭和3年の中京美術院設立にも携わり、数多くの後進を育成するなど活躍し、昭和25年には愛知県文化賞を受賞している。他にも「白日静閑」「郷愁」などの作品がある。