三宅克己 (みやけこっき)
三宅克己(1874-1954)は、徳島県に生まれた洋画家。曾山幸彦、原田直次郎に洋画の教えを受ける。イギリス人画家であるジョン・バーレーの作品に影響を受けたことで水彩画家を目指した。欧米にも複数回の遊学を重ね、エール大学付属美術学校などで学んだ。白馬会展・文展などで活躍。帝展や新文展の審査員も務めた。中沢弘光らと共に光風会の設立にも参加。水彩画界の先駆者の一人とされる。昭和26年には日本芸術院恩賜賞を受賞している。「雨後のノートルダム」「上州妙義山」等の代表作がある。「水彩画の手引」「水彩画指南」「欧州絵行脚」「思い出づるまま」等の著作もある。