日置黙仙 (ひおきもくせん)
日置黙仙(1847-1920)は、鳥取県に生まれた曹洞宗の僧。諸岳奕堂に教えを受け、笑巌黙中の法を嗣ぎ、静岡可睡斎の住職などを務めた。仏舎利奉迎使節団員としてシャム(現タイ)に訪問、名古屋の日暹寺創建にも携わる。その後、永平寺六十六世貫首、曹洞宗第九代管長も務めた。タイやインド、中国、朝鮮、アメリカなどにも訪れ、タイ国王戴冠式、サンフランシスコ万国仏教会議などにも参加。仏教の国際交流にも尽力した。幼名は源之助、号は維室、勅号は明鑑道機禅師。「日置黙仙禅師語録」などの著作がある。