細川三斎
消息
Hosokawa Sansai
letter
掛軸 紙本 31cm×48,5cm(総丈112cm×50cm) 箱入 「幽斎・三斎と有楽」1973年 五島美術館 出品作品
作品の状態について
画面に巻きシワがあります。
表装は良い状態です。
来月十八日之朝御茶可被下候由
本望至極候先為御礼申入候
近比自由成申事慮外千万ニ
御座候へ共同然之共無御座ニ付餘
とく参候儀者不罷成候間其段可被成
御免候猶使者可申入候 恐々謹言
十一月廿九日 忠(花押)
細越中
〈封〉松阿州 御宿所 □
〈読み〉
来月十八日の朝、御茶下さるべく候由、本望至極候。先(まず)御礼として申し入れ候。近比(ちかごろ)自由成り申す事、慮外千万に御座候へども、同然の共(ども)御座無くに付き、余とく参らせ候儀は罷り成らず候間、其段(そのだん)成さるべし。御免候。猶(なお)使者申し入るべく候。恐々謹言。
十一月廿九日 忠(花押)
細越中
〈封〉松阿州 御宿所 □
〈要旨〉
来月18日の朝のお茶にお呼び下さるそうで、望みが叶ってこの上なく満足しております。まず御礼を申し上げます。近頃、自分の思うままに振る舞えるようになったことは極めて意外ではございますが、(以前と)変わらないとしても、(あなたが近くに)いらっしゃらないため、余得を差し上げられないので、その件はその様にするつもりです。ご免。そうは言っても、使者を派遣いたします。
◯慮外千万 極めて意外であること。 ◯余とく 「余得」は余分の利得、余禄の意。 ◯御宿所 宿泊する所。住居。
〈解説〉
三斎の花押は年代によってかなり明確に変化していきます。加藤秀幸「細川忠興花押の編年的研究 ―附 ローマ字印章― 」(『東京大学史料編纂所報第17号』1982年)によると、この消息は出家〔元和6年(1620)年閏12月25日。三斎宗立と号す。58歳〕の少し前に書かれたもののようです。また、「越中守」を称しているので、現役時代のものと分かります。(Y)
作家について
細川三斎(1563年〜1646年)は、安土桃山時代に活躍した大名。
細川幽斎の長男。父ともに織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の下に仕えた。
関ヶ原の戦いの功績により、豊前中津藩藩主となり、のちに小倉藩主となる。
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