犬養毅
三行書
Inukai Tsuyoshi
Calligraphy
掛軸 絖本 144,5cm×37,5cm(総丈213cm×52cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
童子穿雲晩未歸誰収松下
着殘碁先生醉卧落花裏春
去人間總不知 木堂書
〈訓読〉
童子雲を穿(うが)ち 晩(く)れて未だ帰らず、誰か収めん 松下の残碁を着すを。
先生酔臥す 落花の裏、春の人間(じんかん)を去ること 総(すべ)て知らず。木堂書す。
〈私訳〉
雲を破って行った童子が夕暮れになってもまだ帰ってこない。こんな状況でいったい誰が松の下で碁を打つことを止められようか(いや止められない)。花が散り落ちる所で先生は童子の帰りを酔臥して待ち続け、世間では春が過ぎ去っていることを全く気にかけていない。
〈解説〉
中国・北宋の政治家王安石の「訪隠者」と題する七言絶句が揮毫されています。羊毛長鋒の穂先を利かした自在な筆遣いは、木堂の書技の確かさを示しています。落款印に白文方印「毅字子遠」と朱文方印「木翁」、関防印に朱文長方印「坦蕩蕩」を押印しています。「坦蕩蕩」は『論語』述而第七の「子曰く、君子坦として蕩蕩。小人は長(とこし)なえに戚戚」に基づく語で、穏やかにのびのびとするさまを意味します。
『木堂翰墨談』の中に見える「字は手の芸ではない。面の芸である。実際面の皮が厚くなれば下手でも書ける」という木堂の言葉は有名で、書は悟入の無我の境地で書くことによって、気韻が生ずることを示しています。(Y)
作家について
犬養毅(1855〜1932)は、岡山県出身の政治家。
第一回衆議院議員選挙以来、亡きなるまで落選する事がなかった。
大正期の憲政擁護運動でも活躍。総理大臣となり、満州事変収拾につとめたが同年の五・一五事件...
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