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玄透即中
一行書
Gento Sokuchu
Calligraphy
掛軸 紙本 96,6cm×27cm(総丈188cm×31cm) 淡川康一箱書
作品の状態について
画面、表装ともに良い状態です。
表装締め直しを致しました。
喚起劫壷空處旾
永平玄透書
(読み)
喚起す 劫壺空処の春。
永平玄透書す。
○劫壺 永劫の別天地、悟りの世界。
(大意)
永劫の別天地の空(くう)の世界の春を喚び起こしている。
(印章)
・「吉祥山主」朱文方印
・「玄透」白文方印
・「新豊正嫡」白文長方印
『永平広録』第七巻に収まる偈頌「上元」の詩句が揮毫されています。『永平広録』は道元(1200-1253)が興聖寺・大仏寺・永平寺において説き示した言葉や偈頌を、道元の没後間もない頃に弟子がまとめたものです。
この偈頌「上元」は建長4年(1252)1月15日の上元上堂の独偈で、新春占断の風光を賞揚するものです。清浄な空劫の境地、つまり言語を超えた本来の面目の世界を、何とか言語で表現しようとしています。偈頌の全文は以下の通りです。
雪覆蘆花不染塵、風光占断属当人。
寒梅一点芳心綻、喚起劫壺空処春。
(読み)
雪は蘆花を覆うて塵に染まらず、風光占断して当人に属す。
寒梅一点 芳心綻ぶ、喚起す 劫壺空処の春。
(口語訳)
白雪が白い蘆花を覆っているこの一面の白(本来の面目)は俗塵に染まりはせぬ。この浄らかな境地に多くの人がいるのを誰が知ろうぞ。寒梅一輪が芳香を放って開き、永劫の別天地の空(くう)の世界の春を喚び起こしている。
本作は、玄透禅師の書に滲み出る真髄を鑑みたい一幅です。(Y)
作家について
玄透即中(1729-1807)は、江戸中期の尾張に生まれた曹洞宗の僧。
7歳の頃に出家して、摂津仏眼寺などを経て円通寺11世となった。
その後、永平寺第50世となり、永平寺僧堂を改築するなどし、永平寺中興の祖と称...
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