白隠慧鶴
西行図
Hakuin Ekaku
Saigyo
掛軸 紙本 97cm×25,5cm(総丈176cm×35cm) 箱入
作品の状態について
画面、表装共に良い状態です。
表装締め直しを致しました。
姓佐藤兵衛憲清
入道自常道西行
可憐鴫立澤秋晩
打失心身空有名
(読み)
姓は佐藤兵衛憲清、入道して自ら常に西行と道(い)ふ。
憐れむべし 鴫立つ沢の秋の晩、心身を打失して 空しく名有り。
○佐藤兵衛憲清 のちの西行(1118-1190)のこと。義清、範清、則清とも書き、いずれも「ノリキヨ」と読む。出家したのは23歳の時。 ○可憐鴫立澤秋晩 西行の歌に、「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」がある。神奈川県中郡大磯町小磯の付近が名所であった。
(口語訳)
姓が佐藤兵衛憲清という武士、出家して自ら西行と名乗って、多くの歌を作ったが、中でも素晴らしいのは、「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」という歌である。西行はここで、身心脱落、後世に名だけが残った。(この歌こそが西行の真法身なのだ)。
賛には、白隠が西行を詠んだ漢詩が書かれています。白隠の漢文語録である『荊叢毒蘂』の巻第八には、「西行」と題した賛が「昔佐藤兵衛憲清 出家後自道西行 可憐鴫起澤秋晩 打失身心空有名」と収められ、本作の賛は少し異同があることが分かります。しかし、西行を詠んだこの賛「西行」を揮毫した図は未見であるため、本作は貴重な史料と言えます。
西行の和歌「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」は「三夕の歌」の一つで、『新古今和歌集』巻第四・秋歌上に収められています。口語訳は、「俗世間から離れた(風流心のない)私のような身であっても、しみじみすることはあるものです。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の夕暮れよ。」です。(Y)
作家について
白隠慧鶴(1685~1768)は、日本臨済禅中興の祖と称される重要な禅僧。
駿河に生まれた。15歳で出家、臨済宗の禅僧となる。各地を巡歴して修行を積み、33歳で郷里の松陰寺に帰り、住職なる。本格的に書画を手が...
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