山岡鉄舟
一行書

Yamaoka Tesshu
Calligraphy

掛軸　紙本　135cm×31,5cm(総丈203cm×44,5cm) 箱入　

作品の状態について

画面に少し巻きシワがありますが、鑑賞に影響するシワではないと考えています。
表装は良い状態です。

壽山樹色籠佳氣
　鐵舟高歩書

〈読み〉
寿山の樹色 佳気を籠（こ）む。
　鉄舟高歩書。

〈大意〉
青々と生い茂る寿山は、めでたい空気を包み込んでいる。

〈語註〉
◯樹色＝木の茂った色。
◯佳気＝めでたい気。

〈解説〉
　何ともめでたい景色を詠んだ禅語が揮毫されています。「寿山」とは、ここでは千古不易（＝永遠に変化しないこと）の山をいい、堅固で不動のもの、寿命や業が長久であることの象徴とされ、祝語として好んで用いられます。(Ｙ)

作家について

山岡鉄舟（1836～1888）は、小野家の五男として江戸に生まれ、槍術の師、山岡家の養子となった。名は高歩、字は猛虎、通称鉄太郎。9歳の時、飛騨郡代に任じられた父に従い高山に移住、10歳から北辰一刀流の井上清...

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